1年生が扱う初めての素材。柿の難易度は最高ランク!
2016年12月9日。製菓学科の1年生が、静岡から届いた次郎柿を使いスイーツ作りに挑戦。
香りが少ない柿は洋菓子の素材としては扱いが難しく、パティシエが腕を競う大会などでも、自分の実力を示すためにあえて柿を素材に選ぶ人がいるほど。もちろん学生たちも柿を扱うのは初めて。南保先生に指導してもらいながら、次郎柿スイーツ作りのスタートです。
なぜ静岡の柿が北海道に? 昨年から始まった静岡との交流。
特産品である次郎柿を使って新しい取り組みをしたいと考えていた静岡県磐田市敷地のみなさん。でも静岡では柿の木は庭や道ばたにもあり当たり前すぎる素材。そのためなかなか協力してくれる人も現れなかったそう。そこで目を付けたのが柿の木がならないスイーツ王国・北海道。
静岡にはない北海道ならではの新鮮な目線で柿をスイーツにしてくれることを期待し、北海道側にアプローチ。その時に南保先生にも声がかかり、南保先生は静岡まで行って生産者のみなさんの前で次郎柿スイーツ作りの実演をしてきました。
パティシエは美味しいものを作るだけでなく、地域の力になれる!
今回、南保先生のレシピに沿って作ったスイーツは3品。
- 柿のコンポート 北海道産赤ワインを隠し味に
- 柿のタルト スパイス風味
- 柿のドライフルーツ
柿を実際に扱いながら頭に浮かんだ次郎柿スイーツの新しいイメージを生産者さんへの手紙に書き、出来上がったスイーツとともに静岡へ送りました。
この経験を通じて、パティシエは美味しいものをつくるだけでなく、特産品を使って地域を元気にしたいと考えている人たちの力にもなれるんだということに学生のみんなは気付いたようです。
柿生産組合の集まりで、生産者の皆さんに試食してもらいました
実習から10日後の12月19日。静岡県磐田市敷地では、柿生産組合のみなさんの集まりがありました。そこで学生が作った次郎柿スーツの試食会も行われました。
北海道からスイーツの形になって戻ってきた次郎柿にみなさん興味深々。「うん、うまいら」、「こんな食べ方もあるだね」という声が飛び交っておりました。学生に会いに札幌に来たいという声も。今後もフルーツ王国・静岡との交流が続いていくといいなと思います。